2021年5月8日土曜日

コロナ禍に忍び寄る魔の手【日本人宿オーナーの96日間戦争Vol.2】

■前回までのあらすじ 

 

スペインに来て15年、カサデバルサという宿をバルセロナの中心地に営業してから今年で9年経ちました。

色々と浮き沈みはありましたが、何とか9年やってこれました。


しかし2020315日 緊急事態宣言がスペイン全土で発令
夜間外出が10時までに規制、レストランの営業時間も大幅縮小、観光地のクローズ、大手ホテルは無期限で休業。

私の宿も例外ではありませんでした。
コロナ禍によりお客様が激減し、売り上げは前年度の90%減
出来るだけコストを削減し、宿泊費を大幅に安くしたり、長期貸しなどにも対応し、コロナを頑張って乗り切ろうと試行錯誤の日々でした。 

喉から手が出るほどお客さんに来てほしい状況でした。 

 

そんな中に彼らが来たのです。

127日に某ブッキングサイトより一件の当日予約が入ります。
1組のカップルがやって来ました。


国籍はイタリアとスペインですが、肌が浅黒くTheモロッコ系

宿泊は1日のみ。クレジットカードで決済。

翌日・・・
チェックアウトの時間になっても出て行かないのは日常茶飯事。
(きっちり時間を守ってくれるのは日本のお客様だけです…ありがとうございます!)

昼すぎになっても出て行かないので部屋に行くと、「今日も泊まりたい」とのこと。

現金で延泊代を支払いました。

夕方、荷物を持ってくるといいスーツケース二つと・・・
犬2匹
を連れてきたのです

  
 
本当なら犬はNG(過去に酷い目にあってる)だけど、延泊で収入もはいるし、こんな時期にどんなお客さんであれ、泊ってくれることがありがたかったのです。
 
後々、あんな死闘を繰り広げる相手にこの時点で感謝してたとは情けない(涙)

 

その後ずるずると「今日も」といった感じで延泊が続きました。
翌日以降は2日遅れ、その後は4日遅れでの支払になりました。

それでも1週間分程度はチャンと払っていたので気にしていませんでした。

 


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